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MIRAIZな日々

MIRAIZな日々イメージ BLOG2025/06/24

設計事業グループ・3次元測定班のとものくちです。

大学卒業と同時に入社して気づけば17年。当初は「すぐ辞めるだろうな」「他の会社も経験したほうがいい」と言われていましたが、なんと今日まで勤め上げています。自分でも「よく一本でやってきたな」としみじみ思います。正直、転機がなければ辞めていたかもしれません。

今回のブログテーマ『MIRAIZな日々』では、そんな私にとっての「転機」について書いてみたいと思います。

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2009年に旧正木設計に入社し、最初の7年間は設計部(現在の設計事業グループ)で設計業務に携わっていました。正直なところ、当時は日々の仕事の繰り返しが退屈だと感じ、惰性でこなしていた時期でした(あくまで当時の主観です)。

そんな中、最初の転機となったのが2016年春の長期出張(数ヶ月間)の岐阜勤務です。

何が面白かったかというと、まず「出張」という体験自体が新鮮でした。知らない土地、見慣れない現場、不慣れな設備…。不安や恐怖よりも“ワクワク”の方が圧倒的に大きく、毎日が冒険のようでした。また、従来のように仕様に従うだけの作業ではなく、調査・計画・設計・作図まで、すべてを自分で組み立てる業務はやりがいに満ちていました。

この経験がなければ、今の私はいないと断言できるほど。素晴らしい日々でした。あまりに印象深かったため、当時の現場を含めて、毎年1回はプライベートで岐阜を再訪しているほどです。(現場近くの鰻屋も最高なのです)

 

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もう一つの転機は、「3Dスキャナー」との出会いです。

あるお客様から機材を見せていただいたことがあり、以前から興味はありました。当時、そのお客様自身も使いこなせていない状態だったのですが、社長がその機器をお借りできたことで、社内の2名(私と元在籍の優秀な中国人社員)のうち、私に「遊んでみないか?」と声をかけてくださいました。

ちょうど岐阜での出張が一段落し、私自身がとても前向きで野心的なモードに入っていた時期でもあり、「チャンスだ!」と思い、即座に「やりたいです」と手を挙げました。

実際に3Dスキャナーを手にしてからは、マニュアルも教本もない状態で、ひたすら自力で勉強の日々でした。でも、「これは単独サービスとして事業化できる」という確信があり、夢中で取り組みました。当時の上司は、よく分からないことをしている私に困惑していましたが、「社長案件だから!」という大義名分のもと、やりたいことを突き進むことができました。

機器の有用性が明らかになった後、「会社として導入すべき」「他社との差別化になる」「専門チームを整えるべきだ」と強く訴えました。結果として業務化プロジェクトが発足し、私が主導を任されることになりました。

このプロジェクトの立ち上げ時期は、岐阜出張以上に困難な数年間でしたが、何十、何百という課題に取り組んだことで、自分自身の大きな成長につながったと感じています。ある意味、ゲームに夢中になるかのようなテンションで乗り越えられたのも幸いでした。

 

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これら2つの転機が、順を追って、しかもタイミングよく訪れたことが、何よりも大きかったと感じています。もし順序が逆であれば、スキルが足りずに導入提案はできなかったかもしれませんし、タイミングがずれていれば、あの時の情熱ややる気を持てなかったと思います。

 

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人との出会いに「縁」があるように、良い仕事との出会いにもまた「縁」があると私は思います。人との出会いは比較的気づきやすい一方で、仕事との出会いは気づきにくい。だからこそ、「目の前の出来事を他人事にせず、自分ごととして捉えること」「その中に自分の本音を照らす気づきを得ること」「行動の先にある感動を想像すること」が、良い仕事と出会う鍵だと、私は自身の経験から強く信じています。

現在、私は役職をいただき、数名の部下を持つ立場になりましたが、基本的なスタンスは変わりません。私が仕事の中で得た「感動」を、部下たちにも味わってほしい。そのために、完成された仕事を与えるのではなく、「未完成な仕事を作り上げる喜び」を共有できるよう日々試行錯誤しています。これこそが、今の私の「楽しい仕事」です。

 

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以上、私の『MIRAIZな日々』でした。

 

なお最後に、社歴を調べる中で気づいたのですが、ご家族の方を除くと、私は「正木社長時代に入社した最後の社員」だったようです。ある意味、正木設計事務所最後の社員ですね。しかも、社会人歴も純度100%の正木設計産です。それを知った今、これからも誇りと責任を胸に、日々を過ごしていきたいと思います。

 

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