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技術情報2026/01/22
今回は、高力ボルトについてお話させていただきます。
高力ボルトとは、通常のボルトと比較して非常に高い強度を持つボルトで、 主に鋼構造物などに使用されます。
鋼材の連結部に於いて、摩擦接合を行うために使用される、重要な部品です。 摩擦接合とは鋼材間に発生する圧縮力と摩擦力で応力を伝達する接合方式で、 剪断力に強く、高力ボルトの強い締付力が必要になります。
強い締付力を発生させるには、厳密なトルク管理が必要であり、専用の工具が 必要になります。 また、ナットや座金もセット品として供給され、それらと合わせて強度や品質が保証されます。 一度使用して取り外したものに関しては、品質が保証されない為、使用はできません。
主な高力ボルトは、下記のようなものになります。
〇高力六角ボルト ハイテンションボルトとも呼ばれます。 六角形の頭部で、トルクレンチ等のトルクを管理できる工具にて締め付けます。 手動の工具での作業の為、狭い個所での締付も可能ですが、手動故にトルク管理に手間がかかります。 等級の表記は、F※T(※は引張強さの下限値を示す。10であれば1000N/mm2)で表記します。
〇トルシア型高力ボルト TCボルトとも呼ばれます。 先端が丸く、ネジ端にはピンテールがついている形状で、特殊な電動工具が必要になります。 特殊工具を使用して回すことでピンテールが破断し、一定トルクでの締付が可能となっています。 特殊工具を取りまわすスペースが必要になりますが、これによりトルク管理が容易となり、 作業性もアップします。 等級の表記は、S※T(※は引張強さの下限値を示す。10であれば1000N/mm2)で表記します。
等級に関しては10Tが一般的ですが、めっきが必要な個所では8Tが使用されます。 基本的に数値が高いほど強度はアップしますが、「遅れ破損」が発生する可能性があり、一般的には 10Tを超えるものは使用に注意が必要です。(ほとんど売っていないとは思いますが・・) 「遅れ破損」とは、ある時突然破損する現象で、1981年以降は製造中止・使用されていないとの事です。
【 図 : 高力ボルトセットとTCボルトセット 】
次回も引き続き、価値ある情報を配信していきますので、ぜひご期待ください。
設計事業グループ/在原 TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)
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