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技術情報2025/12/11
配管の熱伸びとその対策について 蒸気配管の様なものを設計する際、温度によって、熱膨張が発生します。 そこで、設計する際の注意ポイントを掻い摘んで、ご紹介します。
配管を設計する際には、下記の事に留意しながら、設計する必要があります。 自重地震荷重や風荷重 流体による影響 に加えて、熱による伸縮を考慮する必要があります。
過大な応力が確認された場合、まずはサポート条件や位置の変更を検討します。 拘束条件変更の例
サポート変更だけでは十分な可とう性が得られない場合、配管ルートの変更を検討します。
L型ベントで熱膨張を吸収するのが難しい場合は、配管ルートを追加する方法があります。 配管追加(拘束点近く) 拘束点を結ぶ線の近くに配管を追加した例。応力超過は解消。 配管追加(拘束点から離れた位置) 拘束点を結ぶ線から離れた位置に配管を追加した例。さらに高い柔軟性を確保できます。
ここで紹介した対策は一例に過ぎません。設計終盤での変更はコストやスケジュールに影響を及ぼす可能性があるため、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。
今回ご紹介した内容は、配管設計における熱伸び対策の基本的な考え方です。
設計事業グループ/三上 TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)
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