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技術情報2025/11/27
はじめに 入社して間もない頃、配管の設計業務に携わることになりました。
呼び径とは? 「呼び径(A)」とは、配管サイズを示すための目安の名称です。 この呼び径の考え方は、初期に広く使われていたSGP(ガス管)のサイズが基準となっており、配管規格が普及し始めた時代の名残でもあります。 外径と肉厚の関係 呼び径が同じであれば、外径は固定されています。これは継手やフランジとの互換性を保つためで、配管の肉厚が変わっても外径は変わりません。たとえば、25Aの配管は外径が34mm、32Aなら42.7mmと決まっています。 スケジュール(Sch)について 配管の肉厚は「スケジュール(Sch)」という規格で表されます。外径が固定されているため、肉厚が厚くなるほど内径は小さくなります。 たとえば、呼び径25A(外径34mm)の場合、Sch40では内径が約27.24mm、Sch80では約24.90mm、Sch160では約21.3mmとなります。呼び径「25」に最も近いのはSch80で、これは初期のガス管がこの厚みに近い規格を採用していたことに由来します。 一方、呼び径250A(外径273.0mm)の場合、Sch10では内径が約263.44mm、Sch40では約254.46mm、Sch80では約247.60mmとなり、呼び径「250」に最も近いのはSch40です。 呼び径とスケジュールの豆知識 呼び径が125Aまでの配管では、Sch80が呼び径の数字に近くなり、150A以上ではSch40が近くなります。 MIRAIZの設計対応 MIRAIZでは、配管設計をはじめとした多様なニーズに応じた設計業務を承っております。 設計事業グループ/柴山 TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)
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