技術情報2024/03/21
今回は、配管サポートの強度検証の事例を紹介します。
図1に示す配管サポートの強度検証を行ってみました。
配管サポートには、配管の自重に加えて、熱伸びにより管軸方向にも大きな荷重が加わる事がわかり、
より詳細な検証が必要となりました。
強度解析ソフトは、midas iGenを使用しました。
【図1_改善前形状】
![](https://www.miraiz21.co.jp/wp_miraiz/wp-content/uploads/2024/03/3a768d6dee1e5daa0d4b97138ec475d1-300x213.png)
Midas iGenでは、ソフトの都合上、型鋼同士の結合であれば、
比較的容易に検証ができます。
しかし、今回の事例のモデルでは、許容値を大きく超える値が出た為、
板構造によるモデル作成を行い詳細に検証することとしました。
検証した結果、許容値を超える変位量が発生しました。
板構造で計算することにより、どの部位に負担が大きく出ているかを
可視化してみました。
この段階では結果判定はNGとなりました。
【図2_改善前検証】
![](https://www.miraiz21.co.jp/wp_miraiz/wp-content/uploads/2024/03/afd312f3da349969526717db1aba084b-300x212.png)
図2で検証した結果を元に改善案を検討しました。
解析結果からわかったことは、管軸方向に作用する加重が原因で
ねじれが生じていることが、判明しました。
その対策案として、図3の様にブレース補強を行い
検証してみました。
【図3_改善後形状】
![](https://www.miraiz21.co.jp/wp_miraiz/wp-content/uploads/2024/03/21e7e3974d40d5afe6cf267a9c3631c1-300x212.png)
図3の補強を加味すると同時に
主部材も板構造で補強を加え、ボックス化なども
加えてみました。
その結果、変位量を許容値内で抑えることが出来
強度的に問題の無いことが、検証できました。
【図4_改善後検証】
![](https://www.miraiz21.co.jp/wp_miraiz/wp-content/uploads/2024/03/6c15674165a254cf83c53480b3022cf0-300x229.png)
今回ご紹介した事例は、特殊な事例ではありますが、
より、複雑な形状をした、配管サポートを含め、架構など、
強度検証もおこなっております。
身近でお困りの事がございましたら、
MIRAIZ株式会社 までお問合せください。
今回のご紹介は以上となります。
次回も新しい情報を配信していきますので、
たのしみにお待ちください。
設計事業グループ/在原
TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)
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