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BLOG2025/07/01
現場の「プロフェッショナル」に学んだ日
こんにちは IT事業グループの渡邉です。
最近はオンラインでの商談や電話対応が主流になり、訪問営業の機会も減ってきましたが、コロナ以前は、実際に施設に足を運び、現場の空気を肌で感じることが営業活動でした。 今日は、そんな訪問営業をしていた頃の、今でも強く印象に残っている出来事をお話ししたいと思います。
ある日、とある知的障がい入所施設を訪問しました。パソコン納品か何かで居室を移動していた、ちょうどそのタイミングが「入浴時間」と重なってしまいました。 施設はブロック単位で仕切られて施錠されている所が殆どです。扉が開いた瞬間、目に飛び込んできたのは——入浴前で、全身裸のまま、元気いっぱいに動き回る利用者さんの姿。まさに「解放感」と「純粋さ」に満ちた時間を過ごしておられたわけです。 一瞬、こちらが戸惑ってしまいそうな状況にもかかわらず、介護スタッフの方はまったく動じることなく、むしろいつも通りの笑顔で、「○○さん、お風呂に行きましょうね~」とやさしく声をかけ、淡々とサポートされていました。
さらに廊下を歩いていたところ、別の利用者さんがやはり全裸のまま、廊下で排泄行動に至るという場面にも遭遇しました。私としてはなかなか衝撃的な場面だったのですが、ここでもスタッフの方は穏やかに、まるで日常のひとコマのように、すぐに対応にあたっておられました。 その姿を見たとき、私の中で一気に尊敬の念が湧き上がりました。 どんな状況でも冷静に、笑顔で、そして何より人として丁寧に向き合っている。 それは、マニュアルだけでは決して身につかない、現場経験と覚悟、そして「人を支える」という強い想いがあってこその姿勢だと思います。
あの日の経験は、営業という立場からではありますが、「福祉の現場の本質」に触れた貴重な瞬間でした。。 現場で日々向き合い続けている皆さまには、心から敬意と感謝を申し上げます。
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