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技術情報2025/06/12
溶接とは金属同士を接合する方法で、融接、圧接、ろう接の3つに大きく分けられます。そこからさらに細分化された溶接方法があります。
一般的な手法としては、融接のアーク溶接やガス溶接が代表的です。実際に現場作業で見かけるのもこのあたりだと思います。 今回はガス溶接について簡単にですが説明します。 ガス溶接とは、可燃性ガスと酸素を燃焼させ高温の炎を発生させ、その熱で金属を溶かして母材同士を接合させる手法です。可燃性ガスにも種類が在り、一般的にはアセチレンガスが使用されます。 ガス溶接のメリットは ・アーク溶接と違い、火花が発生しない。溶接部を確認しながら作業が出来る。 ・ガス量の調節で熱量の管理が容易。その為、薄い金属の溶接が容易である。 ・ガスボンベがあれば場所を選ばずに溶接作業が出来る。 等が挙げられます。 ガス溶接のデメリットは ・加熱に時間が掛かり、溶接作業の時間が長くなってしまう。 ・加熱範囲にひずみが出てしまう可能性がある。 ・可燃性ガスを使用するため取扱いに細心の注意が必要。火の管理に注意が必要。
図面を作図する上で、溶接に関して気にかけておきたいのは溶接ビードの干渉です。 特に取付板とボルト穴が近い場所は、溶接ビードが干渉してボルトが付けられない事があります。 気になる際は実際に溶接ビードとボルト・ナットを作図してみて干渉が無いか確認する様にしましょう。 設計事業グループ/平嶋 TECHNICAL ENGINEERING GROUP(設計事業グループ)
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